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KINTOの損益分岐点をヤリス・プリウス・カローラクロスで計算してみた

KINTOの損益分岐点をヤリス・プリウス・カローラクロスで計算してみた

この記事では、トヨタ公式のカーリースであるKINTOの損益分岐点を、ヤリス・プリウス・カローラクロスの3車種でシミュレーションしています。

「KINTOは金利何%のローンと同じなのか?」が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

※ 損益分岐点は本来「利益と損失がプラスマイナスゼロになる地点」を意味しますが、この記事では「KINTOとローンの支払い総額がプラスマイナスゼロになるローン金利」と定義しています

KINTO(ヤリス・プリウス・カローラクロス)の損益分岐点を計算した結果

さっそく、KINTOの損益分岐点を計算した結果をご紹介します。

  • 比較する車種:ヤリス、プリウス、カローラクロス
  • グレード:KINTOで取り扱いのある最安グレードを参考
  • ボディカラー:追加費用のないボディカラーを選択
  • オプション追加:なし(いずれの車種もカーナビ・ETCを標準搭載)
  • KINTOのプラン:初期費用フリープラン、5年契約、ボーナス払いなし
  • ローンのプラン:金利2.5%・3.9%・5.5%・7.8%の4種、60回払い、ボーナス払いなし、車両代金を全額借り入れるものとする
  • 契約終了時の扱い:KINTOは車両を返却する、ローンは中古車販売店に売却する
  • 5年後の残価率:ヤリス50.15%、プリウス46.75%、カローラクロス54.2%とする
  • 車検・メンテ費用:KINTOはリース料金に含まれる、 ローンは車検1回、オイル・オイルエレメント交換5回、タイヤ交換・バッテリー交換1回ずつとして計算
  • 任意保険の加入:KINTOはリース料金に含まれる、ローンは12等級・運転者限定・26歳以上補償として保険料を計算(ソニー損保の見積もり機能を使用)
  • その他:契約期間中の故障はないものとし、KINTOの走行距離制限(1,500km/月)を超えないものとする

KINTO・ヤリスの損益分岐点

  KINTO 金利2.5% 金利3.9% 金利5.5% 金利7.8%
毎月の支払額 36,850円 30,120円 31,180円 32,420円 34,250円
車両代金 月額に含む 1,697,300円
登録諸費用 69,590円
税金・自賠責 208,350円
車検・メンテ 170,500円
任意保険 315,216円
分割手数料 109,900円 173,500円 247,900円 357,700円
5年後の売却価格 851,196円
支払い総額 2,211,000円 1,719,660円 1,783,260円 1,857,660円 1,967,460円
KINTOとの差額 -491,340円 -427,740円 -353,340円 -243,540円
記事制作時点の情報

シミュレーションの結果、ヤリスをKINTOで利用すると、金利7.8%のローンよりも支払い総額が高いことがわかりました。

損益分岐点を詳しく計算してみると、KINTOは「金利12.6%のローンと支払い総額が同じ」となります。

KINTO・プリウスの損益分岐点

  KINTO 金利2.5% 金利3.9% 金利5.5% 金利7.8%
毎月の支払額 59,950円 57,630円 59,650円 62,020円 65,530円
車両代金 月額に含む 3,247,300円
登録諸費用 60,490円
税金・自賠責 284,250円
車検・メンテ 224,500円
任意保険 459,312円
分割手数料 210,500円 331,700円 473,900円 684,500円
5年後の売却価格 1,518,113円
支払い総額 3,597,000円 2,968,239円 3,089,439円 3,231,639円 3,442,239円
KINTOとの差額 -628,761円 -507,561円 -365,361円 -154,761円
記事制作時点の情報

シミュレーションの結果、プリウスをKINTOで利用すると、金利7.8%のローンよりも支払い総額が高いことがわかりました。

損益分岐点を詳しく計算してみると、KINTOは「金利9.4%のローンと支払い総額が同じ」となります。

KINTO・カローラクロスの損益分岐点

  KINTO 金利2.5% 金利3.9% 金利5.5% 金利7.8%
毎月の支払額 51,920円 48,980円 50,700円 52,710円 55,690円
車両代金 月額に含む 2,760,000円
登録諸費用 60,400円
税金・自賠責 283,850円
車検・メンテ 242,000円
任意保険 361,584円
分割手数料 178,800円 282,000円 402,600円 581,400円
5年後の売却価格 1,495,920円
支払い総額 3,115,200円 2,390,714円 2,493,914円 2,614,514円 2,793,314円
KINTOとの差額 -724,486円 -621,286円 -500,686円 -321,886円
記事制作時点の情報

シミュレーションの結果、カローラクロスをKINTOで利用すると、金利7.8%のローンよりも支払い総額が高いことがわかりました。

損益分岐点を詳しく計算してみると、KINTOは「金利11.9%のローンと支払い総額が同じ」となります。

結論、KINTOの損益分岐点は金利9.4〜12.6%

ここまでのシミュレーション結果をまとめます。

車種によって多少の違いはありますが、KINTOでマイカーを所有すると「金利9.4〜12.6%相当のローンを利用するのと同じ」と結論づけられます。

金利9.4以上は相当な高金利であり、おそらく一般的な販売店ではあり得ない数字です。

つまりKINTOの支払い総額は自社ローンや信用回復ローンなど低与信者向けの販売サービスと同じくらいの水準だと言えます。

KINTOの損益分岐点(リース料金)はなぜこんなに高いのか?

ネットやSNSでは「KINTO高すぎる」という声が多く上がっています。

実際にKINTOの損益分岐点(リース料金)を計算したところ、ローンと比べて支払い総額がかなり高いことがわかりました。

KINTOはなぜこんなにも高いのでしょうか?

  • トヨタ公式のブランド価値が上乗せされてる
  • あらゆるメンテナンス費用がリース料金に含まれてる
  • 任意保険の補償内容が幅広く保険料が高額である
  • 組み込みの任意保険だから保険等級を引き継げない

KINTOのリース料金には、あらゆる維持費用が含まれています。

KINTOの月額に含まれるもの

車両本体価格、登録諸費用、車庫証明取得費用、自動車税(軽自動車税)環境性能割、契約期間中の自動車税(軽自動車税)・動車重量税・自賠責保険料、車検、その他のメンテナンス、任意保険

※ 一部の車種においてはソフトアップグレード、T-Connect基本サービスも含まれる

たとえば、リース期間中にタイヤやバッテリーを交換する必要がなくても、それらの費用を月々定額で支払っていることになります。

また、KINTOに組み込まれている任意保険は「運転者・年齢を限定しないタイプ」の保険です。

これは補償内容として最も高額で、KINTOのリース料金をつり上げるもうひとつの要因となっています。

KINTOよりも損益分岐点が低いカーリースは存在する

KINTOの損益分岐点が高いとわかり、「カーリースはやめよう」と落胆している人も多いでしょう。

しかし、KINTOよりも損益分岐点が低いカーリースはたくさん存在します。

たとえば業界大手のオリックスカーリースは、7年契約で利用すると最後に車をもらえるタイプのカーリースです。

では、オリックスカーリースの損益分岐点を計算してみましょう。

オリックスカーリースとローンの料金比較

  オリックスカーリース 金利3.9%ローン 金利5.8%ローン 金利7.8%ローン
月々の支払い額 32,670円 26,650円 28,400円 30,300円
車両代金 リース料金に含む 1,956,900円
登録諸費用 68,190円
税金・自賠責 158,790円
車検・オイル交換 203,500円
分割手数料 281,700円 428,700円 588,300円
7年間の支払い総額 2,744,280円 2,669,080円 2,816,080円 2,975,680円
オリックスとの差額 -71,800円 +71,800円 "+231,400円
比較条件
リース期間/ローン回数 7年/84回払い
車種 ホンダ N-BOX カスタム
グレード 2WD ガソリン(ターボなし)
ボディカラー 追加費用のないボディカラーを選択
記事制作時点の情報

このように、オリックスカーリースは金利5.8%のローンよりも支払い総額が安い結果となりました。

さらに損益分岐点を計算してみると、オリックスカーリースは「金利4.8%相当のローンを利用するのと同じ」という結果が出ています。

KINTOの損益分岐点が最低9.4%、それに対してオリックスカーリースの損益分岐点は4.8%なので、KINTOに比べて圧倒的にお得です。

そんなオリックスカーリースについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

まとめ:KINTOは損益分岐点が高い!まずは他のカーリースを検討しよう

この記事で解説した内容をまとめます。

  • KINTOは金利9.4〜12.6%のローンと支払い総額が同じ
  • KINTOは損益分岐点が高いため利用は慎重に検討すべき
  • KINTOよりも損益分岐点が低いカーリースは多い
  • 業界大手のオリックスカーリースなら金利4.8%相当
  • まずは他のカーリースの利用を検討してみよう

KINTOには、「燃料代・駐車場代を除くすべての維持費がリース料金に含まれている」というメリットがあります。

いわば、車の面倒ごとをすべてディーラーに丸投げできるので、月々のリース料金さえ支払っていれば安心のカーライフを楽しめます。

しかし、それ故にリース料金がかなり高額になってしまうのがKINTOのデメリットです。

リース期間中に故障や事故が発生しなければ、かなり割高なサービスとなってしまいます。

「リース料金のもとを取るためにあえて故障・事故を起こす」というのは本末転倒なので、KINTOがフィットするユーザーはかなり限定されるでしょう。

一方で、業界大手のオリックスカーリースやその他のカーリースについては、車検・オイル交換以外のメンテナンス費用や任意保険料はリース料金に含まれていません。

だからこそメンテナンス費用や任意保険料をユーザー自身でコントロールでき、KINTOに比べて維持費を大幅に抑えることができます。

この記事を通して、「KINTO以外のカーリースをもっと知りたい」と思っていただけたのなら、以下の記事をぜひチェックしてみてください。

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